山頂からの富士山を見る
塩見岳西峰
西峰（3047ｍ）に三角点があります。
しかし、写真の右に見える東峰（3052ｍ）の方が、実は高さが高いのです。
塩見岳東峰から西峰を望む
私が西峰に登った時は、まだ朝の６時過ぎですから誰も居ません。
東峰に移ったとき、西峰に人影が見えました。
帰りにすれ違いざま「素晴らしい眺めですねぇ」と挨拶したものです。
山頂から北の方向を望む
左の山は、北岳と間ノ岳で重なって見えます。右が農鳥岳です。
南の方向を望む
荒川三山、赤石岳になりますが、雲がかかっていて、よく分かりません。
「南アルプス山旅」メモ
７月１３日（火曜日）
塩見岳の登山口は、駐車場から更に３キロの林道を歩かねばならない。
登山口には午前６時４０分に着いた。
天気は良くない。ガスが立ち込めていて視界が全然きかない。
空木岳の登山で痛めた右足の膝は、やはり痛い。
実は、塩見岳の登山は延期したかった。
しかし、塩見岳山荘は既に予約してあり、キャンセルして再度予約が取れるかどうか、
それを思うと面倒で、結局、登ることにしたのである。
登山口から三伏峠（標高差１０００メートル）まで３時間かかると案内書にある。
そこからは平坦な道で、塩見小屋まで３時間２０分、あわせて７時間見ておけばよい。
小屋には３時ごろまでに着けばよいのだ。急ぐことはない。
右足の痛みは増してきたが、ゆっくり歩いた。
やはり一日延ばせばよかったかと思う。
おまけにこの天気である。
雨は降らないのだが濃い霧のために木々の葉で水になった水滴が落ちてくる。
風が吹くと雨と見まがうほど激しい水滴が落ちてくる。
気分的に最低である。
このまま登山を続ける気力も失せる。
下山してくる人たちに何人か会った。
駐車場に停めてある車の人たちであろう。
みなさん、あいにくの天気でガッカリした様子である。
縦走を諦めて下山するという若者もいた。
塩見小屋には午後２時半ごろ着いた。
この足にしては上出来だ。
その理由は、道の良さにあった。
同じような勾配の道が延々と続いていて、歩くリズムが崩れなかった。
また、岩などがゴロゴロしているところの無い極めて歩きやすい道でもあった。
塩見小屋の主人は感じの良い人であった。
小屋には既に二組の夫婦が到着されていた。
午後５時の夕食、午前５時の朝食はどの山小屋も同じである。
私は食事が終わると直ぐに寝た。
いつも山小屋ではよく眠れないのだが今回は、翌日の３時まで起きなかった。
７月１４日（水曜日）
夜明け前に外に出た。
空に明瞭な三日月と大きな星が認められた。
快晴である。
昨日の天気が嘘のように空は晴れ渡っていた。
５時２０分に空身で小屋を出て（足の痛みはやや治まっていた）、
塩見岳の頂上には６時１０分に着いた。
頂上からは、素晴らしい３６０度の展望である。
まず、富士山の流麗な姿が目に飛び込んできた。
美しいと思う。
この塩見岳から観る富士の姿が一番美しいという人がいるが、あるいは、そうかも知れない。
塩見岳の頂きは、西穂と東穂とがあって、
高さでは東穂（3052m）の方が高いのだが、三角点は西穂（3047m）にある。
頂上には誰も居らず、私はその二つの頂きに順番に立った。
北の方にも山並みが連なっている。
再び小屋に戻り、山小屋の主人に北の山々の名前を教わった。
昨日の空木岳から見た時と角度が違うので、どれがどの山か分からないのである。
ここからは、左から仙丈岳、甲斐駒、北岳、間ノ岳である。
8時に小屋を出て下山した。
下りは、やはり足の痛みが増してくる。
登山口には午後1時に着いた（５時間かかっている）。
さて、これから、計画どおり進めるか、二三日、足が完治するまで休むかである。
とにかく、明日は休む。
休むなら、駒ヶ根高原に行きたい。
あそこの温泉と、やさしい店員のいるレストランは気に入っている。
ゆったりした広い駐車場も気兼ねせずに済む。
登山口からの長い林道を抜け、中央道高速、松川インターの手前で遅い昼食をとった。
そして、高速に入り、一気に駒ヶ根高原に行く。
駒ヶ根高原では、さっそく温泉に入った。その夜は良く眠った。
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塩見岳山頂からの富士山
塩見小屋を朝の５時２０分に出て、塩見岳山頂には６時１０分に着きました。
山頂からは３６０度の展望です。
富士山もご覧のような流麗な姿が眺められました。
「（塩見岳から）眺めた富士山は、どこの山から眺めるよりもすぐれている」
と深田久弥氏は述べています。
あるいはそうかも知れません。
はじめに
このお盆は、上の息子の家族（夫婦と子供二人）と、
それに下の息子も帰ってきて、一人暮らしの私の家も一度に賑やかになりました。
このＨＰの更新は、その賑やかな最中に行っています。
彼等が帰れば再び山に出かける予定です。
このＨＰを二週間に一度更新するとしますと、
年５０週として、年間２５の山に登らなければなりません。
今年は１２の山登りましたので、あと１３です。
