今回：寺48回 亀山本徳寺
前回：寺47回 泉涌寺
（次回の更新予定：4月1日）
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近況（2022年3月1日 記）
今年の冬は、北日本、北陸が大雪で、また全国的に寒かった。
さて、三月である。
春、遠からじ、である。
夜明けと共に、朝のドライブに出ることは、今まで何度か述べた。
また、やっちゃったのである。
スピード違反で警察に捕まったのだ。
警察官は開口一番、
「34㌔オーバー、免停、罰金10万円。後日、裁判所に出頭のこと」
であった。
以下は、その顛末である。
2月7日、日の出は6時50分であった。
私は車をオープンにして走りだした。
外は寒いのだが、
この車の運転席はお尻をヒートしてくれて、
暖房をいれれば足元も暖かい。
いつものコースは、半分が立体交差になっていて、
2㎞に渡って信号機も横断歩道もない。
高速道路のような所だ。
まさかこの時間にネズミ捕りがあるとは思わなかった。
朝のこの時間は車もまばらである。
ところが、張っていたのである。
大掛かりな捕り物で、警察官が5、6人いた。
気が付いた時には遅かった。
警官に誘導されて停車する。
そして、前述した警官の開口一番である。
調書を取るのは、若い女性の警官であった。
この寒い時間に、野外で待たされた。
どうも警察という所は前近代的で、
パソコンの一台も置いていない。
このデジタルの時代にすべて手書きである。
住所を書くにも手書きで、
パソコンなら郵便番号を入れれば直ちに打ち出してくれるのにである。
私はたまらず、「寒いので車で待っていますから」というと、
警官は「それは困る」という。
しかし、高齢であることからと、付き添いで認めた。
車の外には見張りの警官がいる。
逃げるとでも思っているのか。
「2月24日、午前10時に裁判所に出頭してください。
それまで、免許証は預かっておきます。
この“告知表・免許証保管証”が免許証の代わりなりますから、
車の運転は出来ます」
免停と言っても、
それは裁判所出頭の日、1日だけだというのである。
2月24日の朝、9時過ぎに家を出た。
神戸地方裁判所の敷地内に「交通裁判所」という所があって、
10時10分前に着く。
中に入ると、がらんとした部屋に多くの長椅子が置いてあり、
すでに10人ほどが座っていた。
若者が多い。
多くはスピード違反ではあるまいか。
部屋の右側に4つの窓口があって、
1から4番の番号が掲げられている。
どうやら1から順番に進むらしい。
①
番、事情聴取（取り調べ）、交通警察官室
②
番、事情聴取（取り調べ）、区検察庁
③
番、略式命令（書面審査）罰金決定、簡易裁判所
④
番、罰金納付
受付で「告知表・免許証保管証」を提出すると
1番に入って下さいという。
アクリル板を隔てて警察官と対面する。
「制限速度50㌔のところを84㌔で、34㌔オーバーです。
間違いありませんね」
私は黙って首をたてに振った。
そして言ってやった。
「市街地で84㌔の速度で走れる所があると思いますか？
走れるとしたら、それは特別な場所です。
2キロに渡って信号機も横断歩道もない所があるのです。
だいたいそんなところが制限時速50㌔というのがおかしい。
あまけに朝早く、交通量の無い時間に取り締まる。
どういうことです」
「おっしゃることは、よくわかります。
しかし、規則ですから」
「その規則がおかしいのです。
まぁ、あんたと話し合っても仕方がありません。
もう、よろしい」
「この11番の札を持って、待ってください。
この番号で呼びます。
名前では呼びません」
長椅子で待っていると、
「11番、②番に入って下さい」とアナウンスされる。
今度は検察庁の職員で、①番と同じことを聞く。
「制限速度50㌔のところを84㌔で、34㌔オーバーです。
間違いありませんね」
私は肯定しただけである。
短時間で終わった。
③番に呼び出されるまで、かなり待たされた。
「書面審査の結果、罰金6万円です」と係員はいう。
「罰金は10万円と聞いていましたが、
6万円と決まった理由はなんですか。
後学のために教えてください」
「簡易裁判の判決です。
④番に行ってください」とそっけない。
④番では、「罰金を払ってください」という。
私は、裁判の当日に罰金を払うとは思っていなかった。
係員は、
「それでは、本日の午後1時から4時までに持参してください」という。
私は、いったん帰宅し、
午後、再び交通裁判所に出向いた次第であった。
免許証は、最後に返還されている。
2月23日（天皇誕生日）、山の仲間と「梅見会」があった。
例年２月の下旬に挙行するのだが、
昨年は（コロナ禍で）中止であった。
今年から23日が祝日になったから、ちょうどよろしい。
来年からこの日に決まりである。
東山の山頂に集合し、横尾山、栂尾山と縦走して
「須磨離宮公園・梅園」に下り、
さらに海側に下って、須磨寺を経て「網敷天満宮」に行く。
天満宮で、梅見をしてバスで帰って来るというコースである。
私は最近、こんなに長いコースを歩いたことがない。
朝の散歩で東山（須磨アルプス）に登るのが精いっぱいで、
果たして歩けるかどうか懸念された。
おまけに、後述するように須磨浦公園で宴会をするので、
日本酒（720ml瓶）と弁当、
マホービンなどを入れた重いザックを下げて行くのである。
だから、その日の一週間前から禁酒とした。
気休めと言えば気休めだが、体力を温存する必要があった。
当日、9時半に東山・山頂に集合である。
東山に登ってしまえば、
あとは横尾山、栂尾山までは縦走路だから楽である。
東山へは、やっとの思いで登り切った
（やはり、年寄りには坂道がきつい）。
東山から出発する人は8人で、栂尾山で2名が合流し、
須磨離宮公園でさらに4名が合流した。
栂尾山から須磨離宮公園までは長い下りで、
私はなんとか歩き切ることが出来て安堵した。
須磨離宮公園の梅園で梅見をして（上の写真）、
それから宴会であった。
（例年、梅見がおわってから宴会だが、
例の「焼き肉店」は潰れて、
須磨離宮公園で宴会ということになったのである）
幸い、梅園の近くに、テーブルと椅子が置かれた
（飲み食いに適した）素晴らしい場所があった。
例の如く、各自、昼食と飲み物（アルコール類）を用意した。
カラオケは無いが、酒を酌み交わし、楽しく歓談した。
網敷天満宮で、再度、梅見をしてバスで帰って来てきた。
妙法寺駅で解散した。
寒かったが、楽しい一日であった。
なお、一部の呑み助が拙宅に集まって、夕方まで飲んでいた。
先ず上を読んでいただきたい。
これは、毎年2月に、
友人から頂く酒に付いている「説明書」である。
この酒は、日本酒としては特別の酒だ。
アルコール分が20度（％）で、
普通の日本酒の度数が13～15度に比べて極めて高い。
しかも搾りたてで、その味たるや、
今まで味わったことのない美味しさである
（うまく形容できない）。
どうしてこのような酒を手に入れることができたのか、
送り主にメールでたずねると、丁寧な返事がきた。
以下はその概要である。
今から20年ほど前、
デパートで御代栄「しぼったそのまま垂れ口一番酒」を見つけた。
酒の名前と「光を遮る包み紙」に惹かれた購入する
（酒の天敵は光と温度）。
辛口ではなく、まろやかな飲み口の酒であった。
その後、何年かは店舗で購入出来たが、やがて見かけなくなった。
ネットで製造元の御代栄を検索すると通販していたので、
メールで注文するようになった。
2004年12月のことである。
2005年1月、
蔵元より「しぼったその日の1番酒、直（ちょく）」の案内があった
（それまでの酒は「しぼったそのまま」ではあっても、
「その日の1番酒」ではない）。
以来、毎年購入している。
「直」は原酒のまろやかな美味しい酒である（微発酵の味わい）。
以上がメールの要約である。
私は、毎年2月、冬の寒い時期に味わえる
「一番酒、直（ちょく）」が来るのを楽しみにしている。
Satoh: Photo
Collection
「樹氷」
金剛山・頂上付近（3月中旬）
Cactus
Cultivated by Dr.Nozaki
「精巧殿」
ツルビニカルプス属のサボテンです。
花は白地に赤筋が入りますが、
全面赤や白を咲かす変種もあります。
ツルビニカルプス属は、
すべてワシントン条約の絶滅危惧種に指定されています。
